英語・英会話 ENJOY 大事典の編集後記より
今回は通訳にリテンションが必要だという話をしましたが、私が通訳学校に言っていたときはこれをいやというほど痛感しました。
TOEICや英検では問題を解ければいいので、大体のことを覚えていればOKです。
しかし、通訳では細かーいところも覚えてないといけません。
(他の人からすると細かい点ではないのかもしれません。私は大雑把な性格な ので(笑))
例えば、arguedでもsaidでも要するに"言った"ってことなので、普通に会話していたり、リスニング問題を解く際には問題になりません。
しかし通訳ではその話者の気持ちまで伝えなければならないので、arguedとsaidのニュアンスというのも大事になってくるのです。
リテンションが大事だと書きましたが、プロの通訳と言えどぜーんぶ覚えていられるわけではありません。
野球のヒーローインタビューなんか聞いてみてください。
全然違う訳になっちゃってるのなんかしょっちゅうです。
プロでもあの状態なので、私が通っていたアマチュアクラスは私も含めて、けっこう忘れまくりです(笑)。
面白いのが忘れたときの対応の仕方が人によって違うことです。
大きく分けて3つあります。
1、忘れたところは忘れたと認め、その部分は抜かして訳す。
2、大体のことを思い出して、当たり障りのない文に訳す。
3、思いっきり作る(笑)。
私は2のパターンです。
(あまりに忘れたところが多いと1になりますが(笑))
面白い(面白いって言っちゃいけないんでしょうが)のは3のパターンです。
分かっているところから推測して"多分こうだろう"と自分で話を作ってしまう人がいるのです(笑)。
はまるとすごいのですが、外れると‥(笑)。
あと覚えているという点で通訳泣かせなのが数字です。
・The total population in the city is 3,481,792.
なんて言われると、もー、厳しい。
日本語で聞いてもお手上げですよね。
何か通訳学校のエピソードをもっと語りたくなりましたが、ちょっと長くなっちゃいましたので、この辺にしておきます(笑)。
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執筆者:KenAdams