赤血球の中にあるヘモグラビンという成分になり、細胞へと酸素を運ぶ働きをしています。
酸素は細胞のエネルギーなので鉄分はとても重要です。
そのほかにも成長促進、免疫力増進、酵素の活性化、栄養素の燃焼等の役割も果たしています。
人間の体内には常時3gの鉄分があり、鉄は体外へ排出されにくいので、なかなか不足しないはずなのですが、ダイエットで肉類などを食べないと鉄分が不足してしまいます。
元々鉄分は吸収率が低いので、ちょっと食べただけでは不十分なのです。
特にダイエットをする女性は注意が必要です。
女性は生理で鉄を失ってしまうため、男性よりも多くの鉄分を摂る必要があるのです。
鉄分が不足すると動悸、息切れ、めまい、疲労、免疫低下、集中力低下、下痢や便秘の症状が現れます。
鉄分には肉や魚に含まれているヘム鉄と野菜や穀物に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄の方が、非ヘム鉄よりも吸収率が高くなっています。
ちなみにヘム鉄はビタミンC、非ヘム鉄は動物性タンパク質と一緒に摂ると吸収が良くなります。
つまり、どちらにせよ、鉄分を摂るためには肉等の動物性タンパク質が必要なわけです。
動物性タンパク質でも、特にレバーやウナギなどに多く含まれています。
野菜ではほうれん草などに多く含まれています。
他の食物では、ひじき、のり、あさり、大豆などに多く含まれています。
詳細は以下の通り。
鶏レバー 9mg
牛レバー 4mg
豚レバー 13mg
あさり 7mg
かき 4mg
大豆 10mg
木綿豆腐 1.4mg
絹ごし豆腐 1.1mg
ほうれん草 3.7mg
ひじき 56mg
もずく 4mg
(いずれも100g当たり)
ただし、吸収率が非常に低いので、これすべてを吸収できるわけではありません。
詳しくはヘム鉄と非ヘム鉄をご覧下さい。