カリウムはナトリウム(塩)とのコンビネーションにより細胞の正常化や血圧を調整する作用があるミネラルです。
塩分の摂り過ぎは血圧上昇を引き起こすと言う話は有名ですが、カリウムはその逆の作用を持っています。
つまり、血圧を下げる役割を果たしているのです。
カリウムとナトリウムのバランスが重要で、ナトリウムの血圧上昇作用と、カリウムの血圧下降作用により、血圧を正常に保つことができるのです。
他にも酵素を活性化させる働きがあり、筋肉のエネルギー代謝をよくしたり、神経伝達、筋肉の収縮を補助する作用があると言われています。
腸内の筋肉を促進し、便秘を改善したり、腎臓における老廃物の排泄を促す効果があります。
ストレスを改善する効果もあります。
自然に食べていればカリウムが不足することはないと言われていますが、加工食品ばかりを食べているとカリウムが不足するので注意が必要です。
カリウムが不足するとナトリウムの割合が高くなるので高血圧になったり、無気力、夏バテ、不整脈、心不全につながります。
塩分を取りすぎる傾向のある日本人は普通より多めに、1日3.5g程度のカリウムを摂取する必要があります。
カリウムを多く含む食品としては以下のものが挙げられます。
干し椎茸 2.1g
ココア2.8g
ひじき 4.4g
こんぶ 5.3g
ピーナッツ 0.74g
ほうれん草 0.5g
バナナ 0.36g
(いずれも100g当たり)
執筆者:KenAdams